さはく日記

日記みたいに書きます。大学生

スタートとゴール

人って、何か始めないとって気持ちは強いと思います。

 

私も大学の時、資格取ろうかとか、起業しようかと、いろんなチャレンジしてきました。

 

 

起業については、授業で日本の起業率が低いと言われ続けたのが一番な理由です。

 

 

起業する人が増えれば、日本も活性化すると…

 

 

たしかにそうだとおもいます。

アメリカとかすごいですよね。

Silicon Valley

 

だれかが始めて、新しいニーズを生み出し、革命を起こす。

 

人々の生活をより便利にするために。

 

 

 

でも、それはわかりきってることです。

 

 

逆に、ゴールを決める必要がある時代が来たのではないかと。

 

企業経営には

Going concern

という言葉があります。

永遠に続かせるための経営、という意味ですが

これは今の時代では古いのではないか、と。

 

何かいいサービスを見つけたら、必ず似たサービスが生まれますよね…

(例えばスタバ、タリーズドトールなどなど)

企業が増えれば増えるほど、競争が生まれて成長する。確かにそうです。

しかし、増えれば増えるほど、大変になるのも間違いないとおもいます。

 

だから企業経営にはゴールが必要だと思うんです。

 

 

逆に

個人のチャレンジにはゴールはいらないとおもいます。なんとかがんばれば、何かしら見えてくると思うからです。

 

 

 

いまたくさんある中小企業はどうでしょうか。

後継者不足…

人手不足…

赤字…

黒字倒産

 

などなど、明るい未来があるとは言い難い状況です。

 

そんな中小企業に正しい廃業を支援することがこれから求められると思います。

 

個人のやめる決断はとても簡単です。

飽きたらやめたらいい。

でも、

組織のやめる決断はとても難しいです。

なぜなら、家族がいるからです。

 

会計処理上、従業員に払うものは

給料として処理されます。

しかし、

中小企業では、生活費を意味します。

社長との距離が近いからこそこのような表現ができる。

だからこそ終わることができない。

廃業なんてできない。

 

でも、赤字が続いて、ボーナスも出ないような状況が続くことは、良い状況とは言えません。

 

なぜ赤字が続くのか。

どんなことでもそうですが、

A社が良いA製品を作るとします。

するとB社がA製品に似たB製品を作ります。

B社の方が安ければ、B製品が売れます。

 

そこで、A社が少し工夫をして、さらに質のいい製品を作ればA製品もB製品も売れるとおもいます。

理論上は。

安さを求めるならB社

質を求めるならA社

 

でも、現実では、C社もD社もいます。

質が良くて安い製品をC社とD社が作れば、

A社は値段を下げなければ売れなくなります。

B社なんて、相手にされない…

 

A社とC社とD社の価格競争が始まります。

皆がひたすら値段を下げ続ける…

 

 

だれが得しますか?

 

買う人!!!

と思ったあなた…

 

必ずしもそうではない、という説明をしましょう。

 

 

ここで値段を下げ続けることで、どの会社も利益がほぼ出ません。

次の開発に使うお金が無いのです。

さらに、従業員の給料も安くなりモチベーションが下がります。

 

すると、将来さらに質のいい製品が出てきません。

 

ここで気づいたんじゃないですか?

 

その時安く買えても、その後に買うことができないことに。

 

必ずしも消費者が得するわけではないということです。

 

ではここで、どのような手段があるのか。

私なりに。

題名にちなんで、スタートとゴールとして考えます。

 

A社は新しいマーケットを見つけました。

とてもいいスタートです。

 

B社が出てきました。A社は工夫したので、いいバランスを取れます。

 

C社が出てきた時、A社は価格を下げるのではなく、さらに質のいいもの、もしくは、B社に質のいいものの作り方のノウハウを教えます。

 

その時点で、A社は違う分野に進むという選択肢が生まれます。

ノウハウを売って得た資金で、違う分野に進む。

もしくはA社自体を廃業にするか、です。

 

 

残念ながら日本では、仕事がない人は評価されない傾向にあります。

自主廃業した人たちを積極的に受け入れる仕組みがありません。

 

もし、積極的に受け入れる仕組みができれば、

A社は資金を残したまま廃業することができ、社員たちも新しい仕事を見つける資金に充てることができます。

 

C社とD社にとっても、過度な価格競争にならず、安定した利益を得ることができるのではないでしょうか。

 

必ずしも企業を増やすことがいいとは限らず、

必ずしも企業を潰すことが悪いとも限らない、という話でした。

 

難しいですよね。

自分でも文書にするの大変でした。(笑)

 

 

私は中小企業の経営について大学院で研究します。

このようなことを研究して、日本でさらに質のいい企業を増やすスタートラインを作ることに貢献したいと思っています。

 

さはく